さて、土地さえ購入してしまえば、いよいよお家の間取りについて決めていく段階になる。
おそらく、ここが一番気合の入る所ではないだろうか。
少しでもモデルハウスを内見したり住宅雑誌を見たりすれば、素敵な間取りに夢を見るのも仕方ないだろう。
ちょっとしした吹き抜け部分で空間を広く見せようか、小屋裏収納を作ろうか、パントリーも欲しいなあ、ウォークインクローゼットも絶対に欲しい。
部屋は何部屋あったら良いだろうか、最近流行りの洗面所とトイレと風呂場を一体空間にするのはどうだろうか。友達が車で来ることができるように駐車場も余裕を持たせたい。将来は庭いじりもしたいので、小さなお庭も欲しい。
アレコレと欲だけは湧き上がってくるが、しかし、凝れば凝るほど施工費が高くなるのも分かっているので、私はオシャレさは一切不要のものとした。さようなら吹き抜け空間。
設計をしてもらうのに、私が出した条件はこれらのものだ。
・間取りは2LDK
・ウォークインクローゼットは1階に設置
・対面キッチンにはしない
・LDK空間に、作業スペースも作る
・駐車場は最低2台分
・ガーデニング&小さな畑をする庭を作る
お願いした条件はこのくらいだっただろうか。
特に、ウォークインクローゼットを1階にするのは外せなかった。
朝、2階の寝室から降りてきてリビングで朝食を食べ、身支度をするために再度2階へ上がるということは絶対にしたくなかった。これに関しては、可能ならば本当におススメする。大正解だった。
また、LDK部分に作業空間を設けることも必須だった。
私は絵を描くことを趣味としているのだが、絵を描くための作業スペースやPCを操作する場所は、リビングと同じレベルで生活に必要なものだった。ならば、一人暮らしなのだから同じ空間に作ればよい。
ただ、これに関しては、結論として正解だったかどうか微妙だった。
何故かというと、想定していたよりも客の出入りが多いため、絵の作業が途中であっても片付けないとならなかったからだ。本当ならば、途中作業のものはそのままに放っておくことができた方が、次回作業に取り掛かるのにスムーズに動くことができ、ロスが少ない。これができないのは非常に痛かった。
(諸々事情があり、家を建ててからしばらく後、近所に住む母が、私が留守にする平日の昼間に気分転換を兼ねて毎日来るようになったのだ)
間取りについてだが、今まで住んでいたアパートがコンパクトな2LDKだったため、一人暮らしならばこのくらいで十分だと実感していたこともあり、1階にLDK、2階に2部屋と決めた。
この間取りの場合、1階の延床面積よりも2階の延床面積が小さいために、総二階建てにはならない。
工務店の娘さんは、1階部分に大きな屋根がある外観はとても素敵だと言ってくれたが、施工が進むにつれて、それならば2階部分にもう1つ小さな部屋増やして、3LDKにすればよかったのではないかと後悔の気持ちが大きくなってきた。
何故かというと、2階の2つの部屋は、1つは寝室、1つは何かあるときの作業部屋(DIYなど)兼客室と決めていたのだが、私はいわゆるオタクであるため、漫画や同人誌、DVDなどを収めるための空間がもう一つ欲しくなったのだ。
しかし、この悩みを、家の内装が完成する間際に工務店の旦那さんにそっと打ち明けたところ、自分が思いもつかなかった良い空間の利用方法を提案してくれ、多少のプラス金額はかかったが、見事に解決してくれた。
今ではその場所はすっかりお気に入りの空間となったので、どうぜ無理だろうと思ってはいても、言ってみるものだと思った。
コメント