家を建てると決めた際に、「どこに建てよう」と同時に「どこで建てよう」という2大疑問がまず持ち上がるだろう。
「どこに建てよう」は、ある程度希望の地域があったので、その中で40坪前後の土地があれば良いな、とふんわり素人考えを持っていた。
ちなみに、地方都市の利便性がそこそこ悪くない住宅地では、40坪はお金を持っている層からすれば広くないにしても、決して狭くもない。ファミリー向けなら、駐車場も含めてこのくらいあったら十分ゆとりのある大きさだし、なんなら今住んでいるエリアは、車が当たり前ではなかった世代の住宅地なので、周りは30坪前後の家がほとんどだ。
土地の選択については、自分の場合は「どこで建てよう」が解消してから進んでいったので、次のターンで書くことにする。
さて、ハウスメーカーは当然ピンキリがあり、1000万円以内で建てられると広告を打っているところもあれば、そんなことをしなくてもお金を持っている層が自然と選ぶハウスメーカーもある。
伝手が何もない自分は、何から手をつければよいか全く分からなかった。
ただ、このときは老後のことを考えて「平屋が良いな」と思っていたので、インターネットの一括サイトから、地元の地域で平屋が得意なハウスメーカーと工務店に資料請求をすることができた。このときは5社ほどヒットしたので、自動的に資料が送られてくるのを待った。
資料を送ってきた5社の反応も様々だった。たかが資料請求と思うことなかれ。資料を送る一つにしても、仕事の丁寧さが出るのだ。
資料請求の際には、多少なりこちらの希望を選択する項目があるので、希望の家の大きさなどを相手方も当然知ることになる。
それの情報を知った上での反応だったかは分からないが、相手にされていないな、と感じるハウスメーカーもあったのだ。いや、私の被害妄想かもしれないが。
この「相手にされない」というのは、女一人で家を建てるには非常に大きなポイントなのだ。
上記の資料請求に応じたハウスメーカーの中には、1件、家までおじさまが営業に来てくれたところもあった。
おじさま営業と話す中で、「何人で住む予定なのか」の問いに「私一人です」と答えたところ、相手が途端に意気消沈したのは見間違いではないと思う。
それからそそくさと話を終わらせ帰っていったそのおじさま営業からは、その後連絡はなかった。
個別にメールをくれたところも2社ほどあったと思う。
そのうちの一つは、社員構成が女性中心の工務店だった。
結局ここには決めなかったのだが、客単価としては一番お金にならない類であろう私に、一番親身になって話を聞いてくれた。
この時点では私の知識や市場調査が浅かったために、希望と予算が折り合わない話をしてしまい、申し訳ないことをした。
今でも、もし女一人で家を持ちたいと思う友人がいたら、その工務店を選択肢の一つに教えても良いと思っている。
つまりは、女一人で家を建てようと考えたときに、交渉の土壌に立ってくれる相手を見つけることが困難なのだ。
ファミリーでもないから大きな家を建てるわけでもない。ダブルインカムの力のある家庭でもない。(女性よりかは相対的に収入が高いと思われる)男性からの発注でもない。
家を受注する側からすると、相手にしたくない顧客であることは重々承知だ。
そんな自分が選んだ相手については、次回に記そうと思う。
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