お家のこと⑱ ~内装のこと~

内装となると、毎日嫌でも目にする。
このため、壁紙や床やドアなどを選ぶのは非常に迷うのではないだろうか。

私はもともと
旅先で宿泊したリノベーションした古民家が素敵だったので
それに近いようなテイストにできないかと考えていた。

その古民家は壁が白く、床が黒に近いほどのこげ茶色で
ところどころに同じ色の柱が白い壁に埋まっていた。
そのコントラストと落ち着きに癒された。

床や扉が明るい色であればあるほど
部屋が広く見えると言うので、
白やナチュラルな木の色の床も、それはそれで捨て難かったが
あえてダークブラウンの床を選んだ。

これと色味を合わせた扉は、多少威圧感もあるといえばあるが
結局はカーテンやソファなどの色に部屋が彩られ
その背景で主張する落ち着いた色の床と扉は
どっしりとした安定感のある空間を作ってくれた。

白が好きな友人たちの家に遊びに行ったことがある。
床も壁も扉も全面白色で統一されたお家だった。
シンプルで明るくて、ちょっと非日常的なオシャレな空間だった。
もちろん広く見えて素敵ではあったが、
私にとっては足が地につかないような、ふわふわした気分だった。

私は、自分の家の、安定感のある感じが好きだ。

認知症から見える世界

ところで、「認知症の世界の歩き方」という本がある。

これは、
“本人の視点から、その気持ちや困りごとがまとめられた情報”の本だそうだ。
認知症本人から見える世界がどうなのか、
そういったことが図解もふんだんに使って分かりやすく書かれていて、
大変参考になる。

この本によると、
認知症になってしまうと、空間を認知する力も衰えてしまうそうだ。

それはどういうことかと言うと、
家の中だと、壁も扉も同じ色だと、
そこに扉があるということを認知できなくなるらしい。

……え?

つまり、
白い床と、白い壁と、白い扉が続いていると
扉を無視して進んでしまうらしい。

それを知ってから自分の家の壁と扉を見て、
うん、まずこの白とこげ茶のコントラストでは
間違えることは少ないだろうと、変に安堵した。

一番悩んだのは、壁紙

少し遊びを入れようかと思っても
万が一とんでもない仕上がりになってしまっては
せっかくの家の中でくつろぐことができない。

小さな見本から、
部屋全体の仕上がりを想像することは困難だった。

結局、終始無難な選択に終わってしまったのだが
トイレの一面だけブルーグレーの色に変えた。

これはこれでとても良いアクセントになり
オシャレさと清潔感が増して
トイレが好きな空間となった。

部屋全体を色味を加えた壁紙にすることは
相当ハードルが高いが、
部屋のある一面だけを色を変えて遊び心を加えるのは、
想像以上にしっくりと馴染み、
非常におススメである。

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