今の家に引っ越すまで、ずっと調理はガスでしていた。
ガスで作ると何だか美味しくできる気がしたので(気のせいです)、家を立てる際もキッチンはガスコンロにするつもりだった。
前の寒いアパートでは、朝起きたときにガスコンロの火に手をかざして温めたり、カチコチに固まったバターをやはり火で炙って柔らかくしたり、グリルを使ってトーストを外カリカリ中ふっくらに焼いたり、割りとガスコンロの火というものが好きだった。
しかし、結果は、外にエコキュートを置いたオール電化になってしまった。
なぜそうなったかと言うと、購入した土地はもともと家が2軒建っていた場所であるため、それぞれの家に引かれたガス管が地中に2本あったからだった。
工務店の旦那さんは、このうち一つを開栓すれば良いと、事もなげに言っていた。
しかし、企業局に確認したところ、2本のうちの一本だけ開栓させる場合は、もう片方のガス管を撤去しなくてはならないと言うのだ。
この撤去には、30万円ほどかかるらしい。
そう言われてしまうと、料理屋でもないので、30万円を追加でかけてまでガスコンロを選ぶ理由はなかった。さらばガスコンロ。
そんな経緯で、我が家はオール電化となった。
オール電化、初めの頃は、以前のアパート住まいで払っていた電気とガス代の合計額よりも安く済んでいたので、これは良いと喜んだ。
だが、今は2023年、みなさんも今まさに一緒に体感しているであろう、電気代の高騰に苦しめられている。
やはり、電気とガスのリスク分散をするべきだったか。太陽光発電を検討した方が良かったのか。
色んな思いが頭をよぎるが、年中曇りの北陸ということもあり、太陽光発電は個人的に反対派であるし、世界の戦争勃発の煽りを受けて電気代が高騰するなど、当時は思いもしなかったことなので、今更くよくよしても仕方ない。
ただ、これだけは一つ。
オール電化のコンロの難点を挙げると、魚焼きグリルの素晴らしさにおいては、ガスコンロに完全に負ける。こればかりは、ガスコンロのグリルが優秀である。
焼き魚好きの方は、少々覚悟しておいた方が良いかと思う。
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