前回の最後で、
>漫画や同人誌、DVDなどを収めるための空間がもう一つ欲しくなったのだ。
と書いたのだが、初めは工務店の旦那さんに、
「いつか2階を増築して、図書室的な空間を、作るとしたらいくらくらいかかるのか」
と尋ねた。設計した家は総二階建てではなかったため、素人考えでは二階の増築はできるのでは、と考えていた。
しかし、工務店の旦那さん曰く、この家は高断熱だけでなく高気密設計の住宅であるため、壁を壊して増築すると、せっかくの高気密性能が損なわれる可能性があるとのこと。そのプランはお勧めしないと言われてしまった。
ちなみに、我が家は気密性を表すC値は0.7㎠/㎡である(一般の家庭は10.0㎠/㎡程度。高気密住宅と言われる建物は1.0㎠/㎡以下)。この気密性のことはまた次の機会に書き記したい。
それを聞いてしょんぼりした私であるが、工務店の旦那さんは即座に「良い提案があります!」と言った。
それは、階段の吹き抜け空間を使う案だった。
写真は、建築模型の階段空間である。1階から2階に上がってくる空間は、天井まで吹き抜けの設計だった。
ここに、中2階ならぬ中3階とでも言うか、2階と天井の間に図書空間を作ると言うのだ。
言葉で言ってもなかなか伝わらないので、画像を見てもらえば一目瞭然だろう。
これは2階から撮った写真。1階から2階に上がる階段と、2階からさらに数段上がる階段が…
お分かりいただけるだろうか。
ほんの僅かではあるが、階段吹き抜け空間を利用して、このような図書空間を作ったのだ。
最近では、紙媒体の本を厳選して持つようにしているため、このくらいの空間でも十分満足である。
ちなみに、正面の棚は文庫本ならば2列に置くことができる奥行のため、可動式の棚も2列に分けてもらい、奥と手前を段違いで置けるようにした。
ベルメゾン通販の棚からヒントをもらったものだが、こういったお願いができるのも、注文住宅ならではだろう。大変重宝している。
この部分にかかった追加費用は63万円。
提案時は60万円と言われていたが、転落防止の部分を格子にしたために、ちょっとだけアップした。
しかし、これも格子にしたことで、窓から入る光が遮られることなく空間を明るく照らし、たまに飲み物を持って階段にちょこんと座って本を読んだりと、家の中で一番のお気に入り空間となったのだ。
あとは、階段の手すりは家を建てる時点で付けておくことをおススメする。
なぜなら、そのうち必要となるものであり、若くてもあれば便利であり、そして、建てる際に設置しておくと見た目が綺麗だからである。
実家は後付けで手すりを付けたために、少々見た目が不格好なのだ。
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