お家のこと⑥ ~面倒見のよい工務店~

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女一人の顧客でもしっかりと向き合ってくれるハウスメーカー、あるいは工務店をどのようにして探し当てようか困っていた私であるが、

結論から言うと、先に出てきたファイナンシャルプランナーの紹介で知った工務店に決めた。

その工務店は、顧客を大事にしたい思いが強いために独立したお父さんと、娘夫婦が経営する会社だった。

ファイナンシャルプランナーには、その娘ときっと気が合いそうだという理由で繋いでくれたのだが、ハキハキと忌憚のない物言いをするこの同年代の娘さんに、私はかなり救われた。

この時点では、この工務店に決めたわけではなく、私もまた別のハウスメーカーに話を聞きに行ったりもしていたが、とにかくこの工務店の娘さんは、私よりもよほど真剣に土地探しをしてくれ、立地と予算の条件が厳しい中でも根気強く付き合ってくれた。これがありがたかった。

土地を探す頃は、ちょうど消費税が8%から10%に変わる準備段階の頃で、早く土地を決めて設計をして契約をしないと消費税が高くなってしまうからと、その工務店の娘さんはとても焦ってくれた。

その思いはとてもありがたかったが、そんな理由のために納得できない土地を購入するつもりは全くなかった私は、土地探しには時間をかけた。

たくさんの土地の候補を持ってきてもらっては、たまに現地にも出かけ、ピンと来ずに断るの連続だった。

土地探しには、9か月ほどかかったように思う。

だが、その甲斐があって、希望の予算内で納得できる立地、十分な大きさの土地に出会うことができた。その土地の情報を持ってきてくれたとき、迷わずコレだ!と心が動いた。この直観は逃してはならないと、すぐに不動産屋に連絡をした。

ところで、このブログを見て「じっと待てば条件の良い物件が出てくるのか~」と思われても困るので、自分が選んだ土地が100%満額回答の物件ではないということも記しておく。

私が購入した土地は、ひと世代前の住宅地エリアのところで、駐車場もない小さな家が密接して建っていたところだ。

そのうちの一つの空き家が売りに出そうとしたところ、現代の感覚ではあまりに狭いため、同じく空き家だった隣の家と抱き合わせで売り出されたのだ。つまり、一つの土地ではなく、二つの土地にまたがって今の家を建てている。

だが、売主が2人に分かれており、双方とも売るには困るような小さな土地と古い家だったおかげか、トータルでは近隣の土地よりも相当安く買うことができた。

もっと言えば、その土地は通りから少々奥まった場所にあり、細い私道を15mほど進んで入らなくてはならない。

それでも、古い家を壊せば、近隣の家との距離はそれなりに取れたし、ハザードマップでは百年に一度の洪水で浸水するエリアではあったが、それは万が一のリスクとして飲み込んだ。

ただ、小さな頃から育った場所の隣町であったため、そのエリアの治安が悪くないことも分かっていた。治安の良し悪しは、やはり女性一人暮らしには重要なポイントだろう。

そんなわけで、点数からすると85点くらいの土地かもしれないが、何より予算内で購入できたし、今のところ不満はないので、土地探しには年単位で時間をかけるべきかと思う。

その土地探し中で、狙ったエリアの土地の相場も見えてくるし、現実を冷静に見る事ができる。

半ばちょっと諦めている感もあった工務店の娘さんだったが、根気強く付き合って本当に感謝しています。ありがとうございます!

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