マンションか、一軒家か、中古か建て売りか注文住宅か。
おおよその方向性が定まってきたところで、さて果たして予算はどのように決めたらよいのか、自分はどのくらいローンを組んでも大丈夫なのか、そんな疑問も当然湧いてきた。
できるだけ月々の支払は押さえたい。できれば今住んでいるアパート並みにしたい。
だって、今は会社から賃貸の補助が半分ほど出ているのに、それがなくなるということだから、それだけで毎月マイナスなのだ。
加えて毎年支払う固定資産税も発生する。将来的必要になるであろう修繕費の蓄えも見据えたい。
そんなときに目に入ったのが、やはりお馴染み、週一回ポストインされる地元情報誌だ。
そこには毎回のように、「FPによる〇〇のためのマネーセミナー」など広告が出ている。
そして、その時の私にちょうどぴったりの「住宅のためのマネーセミナー」(うろ覚え)という講座が予定されていた。
これも勉強だろうと、私は早速申し込んだ。
先に申し上げると、この類のものは、受講するだけならば何ら問題はない。
ただ、彼らの狙いは、引き続きその後に無料で家計や保険の見直し相談を行い、こちらの保険の方が良いですよと保険の切り替えを勧めることだ。彼らがなぜ無料でこれらのことを行うというと、保険加入をさせることによって何かを得ている…ということが想像できるだろう。
恥ずかしながら、当時知識がなかった私も積立型保険に引っかかってしまったのだが、
今は解約して、保険と貯蓄を切り離して考え、自分に適正な額の掛け捨て保険に切り替えている。
このことが分かっていれば、こういった講座を利用することも悪くないと思う。
結果として、自分はここでいくつか工務店を知り、そのうち一つに紹介をしてもらったことで、家を建てることに繋がった。この話はまた後日にする。
さて、自分の貯蓄と収入でローンをどのくらいまで組んでも大丈夫かをシミュレーションしてもらったところ、家賃とあまり変わらない返済額、頭金の割合の高さで受けられる優遇金利、ビビリな自分が取れる程度のリスクなど、様々を勘案して、ローンは組んでも2000万円程度、あとは頭金にしようと決めた。
本当は、この時点ではゼロ金利と呼ばれる充分低金利なときだったので、年末調整の住宅控除1%還元を考えると、利子よりも還元額が高いという逆ザヤが見込めたため、頭金を残しておき、もっとローンを組んでも良いと言われた。
しかし、チキンの私は自分の取れる範囲でのリスクに抑えることにした。
ところで、どこの銀行でローンを組めばよいかもさっぱり見当が付かなかった私は、このFP相談で教えてもらった住宅ローン専門金融機関であるARUHI(アルヒ)でローンを組んだ。
根こそぎ探せば他に更に有利な銀行があったのかもしれないが、このアルヒの条件でもかなり悪くはないなと判断してローンを組んだので、FPに相談したことは、満点ではないにしてもそれなりの近道ではあったと思う。
今後友人が同じ悩みに直面したときは、「くれぐれも保険の勧誘にだけは引っかかるな」と釘を刺した上で、FPに相談に行くのも悪くないよと言いたい。
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