さて、頭金もそこそこ貯まって、賃貸から脱しようと決意をした私だが、
何から始めてよいのかさっぱり分からない。
そもそも、マンションに住むのか、一軒家に住むのか、建て売りなのか注文住宅なのか、
そこからだ。相談する同居相手もいない。
ただ、私には他県に住む仲の良い人生の先輩がいた。その人生の先輩は、早い段階で新築マンションを一人で購入して住んでいたので、その方から発する言葉は常に参考となった。
そして私が住み替えを考えると同時期に、その人生の先輩もマンションからの住み替えを検討していた。
大きなマンションからの住み替えの理由として、同じマンションに住む住居人たちのことをよく聞いた。大きなマンションなら普通は管理組合があり、皆が加入し、総会を開き、マンションに関する困りごとやルールや修繕の事を話し合う。
皆が話し合いに穏やかに参加し、理解力があり、協力的ならばさして問題もないのだろう。しかし、世帯数の多いマンションともなると、そうもいかない。
マンションを選ぶ方も多くいるので、詳細はこれ以上は割愛をする。しかし、話の一部を聞いただけでも、自分としては荷が重かった。
何より、マンション住まいに付きものの「管理費」「共益費」や「駐車場代」、ローン返済のほかにもこういった支払いがプラスされるのは純粋にきつかった。ローンを完済しても、これらを老後も払い続けることができるのだろうかと不安もあった。
中古マンションならば、購入時の支払いも相当軽くなるが、それでも管理費などの経費はもちろん別途かかる。なんなら、築年数が経てば修繕するところも増えてくるだろう、となれば管理費のコストも上昇する一方なのではないかと想像できた。
実際にマンションに住んだことがないので、違う部分もあるかもしれない。それはご容赦願いたい。
一つだけ、真剣にマンションの検討しようかと思った事項があった。
雪かきをしなくてもよい。
いや、全くしなくても良いということもないかもしれないが、雪国の地において、これは結構大きなことだった。
車通勤ではないので、朝の雪かきはまあ必須ではないが、一軒家において、両隣の家の前が綺麗に雪かきをされているのに対し、己の前の道路だけ雪が残っているあのプレッシャーには、なかなか勝てる人はいないだろう。ご近所との関係を良好にしておきたいと思う者なら、なおさら。
とはいっても、私の中で、やはりマンションはそっと選択肢から外した。
マンションか一軒家か、賃貸か持ち家か、これは永遠に議論される話だし、それぞれの価値観、状況、土地柄、様々な要因が関わることなので、決してどれが良いか悪いかと言っているわけではないということだけ、どうかご了承いただきたい。
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